井上@築地 懐かしの活力注入 | 大盛上等!ダイエット挫折日記 in 札幌

井上@築地 懐かしの活力注入

東京出張二日目の朝。
宿泊先は浅草橋。

ちょっと大通りに出れば24時間営業の牛丼屋や立ち食いそば屋がある。
もちろんホテルの朝食だってあるんだけど・・・。



この日はどうしてもとある場所で朝ごはんを食べたかったんだ。

時刻は朝の5時。
町の景色は朝と夜の境目・・・のはずだが、こんなに暗くてもやっぱり自分にとっては朝でしかないし、一日の始まりなんだよね。



向かった先は築地の場外市場。

ここは朝から色んなものが食べられるけど、今日の目的はただひとつ!



懐かしの中華そば井上!
先日とある方達とこの店の話をしたせいか、無性に食べたくなってしまった。

自分の知っている時代より、お店がちょっと大きくなり、スタッフさんの数も増えている。
相変わらずの人気なんだろうね。



昔は良く食べたなぁ・・・。
朝の5:00から昼過ぎまでの営業。

この近くに取引先があったこともあり、朝ごはんに&昼ごはんに良く利用していた。



あえて誤解を恐れずに「褒め言葉として」書くと、かなりケミカルな味のするスープ。
だが、この店独特の味わいがあり、それを求めて多くの人が集まってくる。

自分もその一人だった。



寒空の下、ちょっとぬるくさえ感じるスープ・・・緩い麺・・・。

字面だけなぞると、決して魅力なんか感じないかも知れない。



でも、この一杯には何か人を虜にするものがある。

チャーシューメンかと見紛うほどのたっぷり乗ったチャーシュー。
薄く切られたチャーシューを雑に載せていく姿。

丼ぶりから溢れそうになみなみと注がれたスープ。

自分の心を興奮させるには十分なビジュアルだ。



ネギと一緒に小さく刻まれたカイワレ大根。
興奮を加速させるには十分なアクセント!

なぜだろう?
ここのラーメンは「元気が出る」ラーメンなんだよね。

そしてその理由は、この場所、この時間、このビジュアル。
その全てが重なって初めて「元気の出る一杯」に仕上がっているんだと思う。

食べ終えた後はいつだって
「よっしゃ!もうひと頑張り(`・ω・´)!!」
なんて思ったものだった。

~~~~

当時、ここ井上ともうひとつ自分を元気にしてくれるラーメンがあった。

秋葉原の駅外に「いすず」という立ち食いラーメン屋があった。
メニューは普通盛と大盛の2種類だけ。

シンプルな鶏がらベースの醤油味にしょうがを強めに利かせたしょうがラーメンだった。
半分屋外のような小さなお店。
それがなぜ多くの人の心に響いたのかわからないが、ネクタイ姿のサラリーマンを中心に毎日行列を作っていた。

もちろん自分もその一人だった。

・・・・・・

私が上京して数年後、秋葉原駅の再開発の関係で、そのお店は閉店を余儀なくされた。
だが、数年後東銀座で復活することとなった。

もちろん、すぐに行ったよ!

ラーメンは確かに同じ味だった。
でも何かが違う・・・。

半屋外時代とは違い、店の中に充満し過ぎているショウガの香りも、行列客の姿の無い店の外も、ゆったり座れる店内も・・・。

何かが違う。

同じ味だけど元気はくれなかった・・・。

味だけじゃない何かが違っていて、その違ってしまった何かをみんなも求めていたのかもしれない。


話を井上に戻そう。

屋外の立ち食いで食べるスタイル。
同じ時刻に食べていた人は10人以上いただろうか。

半分は朝食として、残りの半分は酔客の〆という感じは
「ああ・・・夜と朝の境目なんだな」
ということを感じずにはいられなかった。

夜明けも近いのに「消えそびれた」かの様にビルの上にぽっかり浮かんだままの月。

前日食べた「らぁめん夢」 が今の首都圏のあっさり系最高峰のランクだとすると、その月と同じように「消えそびれた」ような古臭い味なのかも知れない。

でも・・・ラーメンを食べ終えた帰り道
「よっしゃ!今日も一日頑張るか!(`・ω・´)」
なんて思っている自分がいた。

変わらない味・・・そして変わらない雰囲気。
今も昔も元気をちゃんと与えてくれたことがなんだか嬉しい朝でした。


「今日の一言」
  文字だけじゃ
    語りきれない
      味もある



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